こんな方におすすめ
- スポーツって収入をどこから得ているのか疑問に思う人
- スポーツチームの収入源を増やしたい指導者
スポーツチームの収入にはどんなものがあるのでしょうか。
チケット収入や、看板などのスポンサー収入は何とかなくイメージできますよね。
ここでは、スポーツチームの収入源について解説していきます。
今回は具体的にJリーグのチームからイメージしたいと思います。
Jリーグの各クラブの経営状況が公式に発表されているのでこちらをご覧ください。
https://www.jleague.jp/docs/aboutj/club-h30kaiji_3.pdf
1.スポンサー収入
まず営業収入として、スポンサー収入が挙げられています。
このブログでもご紹介している、企業や個人と契約するスポンサー契約による収入です。
J1、J2、J3の平均値が右列に記載されています。
J1、J2、J3の平均値でみてみますと、
スポンサー収入/全収入
J1:約45%
J2:約53%
J3:約54%
となっています。
おおよそですが、サッカーチームの収入の約50%がスポンサー収入になっていることが分かります。
チームによっても異なりますが、Jリーグのチームにとって、スポンサー収入は全体の半分を占める大切な収入源だということが分かります。
2.チケット/入場料収入
次に大きな数字はチケット収入です。
J1、J2、J3の平均値でみてみますと、
チケットの収入/全収入
J1:約17%
J2:約13%
J3:約7%
となっています。
Jリーグのカテゴリー(J3→J2→J1)が上がれば上がるのほど、チケット収入の割合が増えています。
J3になると、チケット収入は全収入のわずか7%しかありません。
上記のスポンサー収入が54%、チケット収入が7%。
地方のクラブが多いJ3チームでは、スポンサーの獲得がチームを運営していく上で最も大切になっています。
3.物販収入
物販収入とは、主にユニフォームや関連グッズの収入のことです。
毎年、チームのユニフォームのデザインを変更するもの、毎年、新しくユニフォームを買ってもらう必要があることが一因です。
物販の収入/全収入
J1:約9%
J2:約6%
J3:約5%
となっています。
4.後援会・ファンクラブ
チームのファンクラブや後援会の収入です。
後援会はチームとは別の形で存在することが多いのですが、後援会という組織が会員を集め、その会費の大部分をチームへの活動費として応援しています。
参考: 松本山雅後援会
5.アカデミー関連費
小学生のスクール、小学生~高校生までのチームを運営するにあたり、所属する選手から月謝・会費という形で収入を得ています。
6.放映権
テレビ放映された場合の放映権料による収入です。
DAZNからJリーグ各チームに入る収入はJリーグ分配金という名目で成績等によって、各チームに分配されています。
スポンサー収入の大切さ
ご覧いただきましたように、スポーツチームとって、スポンサー収入はチームの骨格をなす大切な収入です。
クラブはここに人員を割き、戦略を立てて、全力で毎日営業活動を続けています。