こんな方におすすめ
- コロナウイルスで活動ができない指導者・経営者
- コロナウイルスでスポンサーに契約解除を求められる担当者
コロナウイルスの感染が日本中、世界中に広がっています。
まずは命が優先で、できる限り外出しない、手洗い・うがいの対策が求められています。
同時に、経済活動もストップをしています。
スポーツ界でもプロ野球、Jリーグ、Bリーグ、ラグビートップリーグ、東京オリンピック2020までもが大会を中止もしくは延期をして、本来の商品である試合を提供できていない現状にあります。
一般の企業と同じように、全チームが苦しい状況であると想像します。
ここで今一度、現状のスポーツチームのスポンサーに対する問題点と対策を整理してみます。
チームが抱えるスポンサーの問題点
・試合中止等で契約の試合数が実施されない。
・それに伴い、スポンサー企業の露出効果が減少する。
・スポンサー料の返金・減額の話が浮上
・しかしながらクラブも苦しく、選手・スタッフの人件費が払えない状況
契約書の条項が第一
これらの問題の対応は、まずは契約書の条項によるでしょう。
事前に、チームとスポンサーの契約書に、試合数が減少するリスクを想定し、その場合の対応を規定しているチームは、それに従った対応ができるものだと思います。
少なくとも私はスポーツチームの全試合が消化できないリスクなどこれまで考えたこともなかった。が、これはスポンサー企業側にて同じで、まずは現状のリーグ状況と今後の状況を都度、ご報告し、今後との取り組みやスポンサー料金の支払いや金額について個別に対応をしていくしかない。
(出勤していなければメールでもこまめに連絡を入れよう)
苦しいのはスポンサー企業とて同じで、こんな時期だからと頑張れとスポンサー料を支払う企業もあれば、スポンサーを降りたいと契約破棄を迫る企業も出てくるものと思われる。
ここはスポンサー企業への基本対応マニュアルを策定しながらも、1社1社個別に対応するケースも出現する。スポンサーは今季だけではない、来年、再来年と続けてもらう「現在の対応」でありたい。
チームと選手の契約も同じ
これはチームと選手の契約についても同じことが言えるでしょう。
試合数が減った時、選手の給与を減らせるものなのか。
選手の人件費は、クラブ経営にもダイレクトに関与する部分だけに、取扱いが重難しい。
◆バルサの選手、スタッフの給与削減の記事
◆日本サッカー協会選手契約書
スポンサーへの対応策
リーグ戦が中止の場合
Bリーグや、ラグビートップリーグのリーグ戦の中止が発表された。
試合数の減少が確定=スポンサー露出機会の減少だ。
この場合考えられるのは、
・スポンサー料の返金・減額
・代替案の提案
スポンサー担当者としては、代替案の提案を行い、当初のスポンサー料金がしっかりとクラブの収入に計上されるように働きかけることが必要だろう。
スポンサー企業も大きな傷を負っているケースもあり、簡単な交渉ではない。
開催時期は未定でも、このまま永遠に試合が中止になることはない。
試合の再開や、活動の再開に合わせて、
・スポンサー企業の喜ぶ活動を徹底的に実行する
イベントへの参加や、社内活動への協力、広告活動への出演など
地域のスポーツ教室や地域活動への参加
・コロナウイルス拡大が終息した場合に、日本の活力、地域の活力にスポーツがどれだけ貢献できるのか。
試合を見たファンの方をどれだけ勇気づけ、力を与えるのか。
スポーツの力がどこまで発揮できるのか、試されている。
リーグ戦が延期されている場合
プロ野球、Jリーグが延期を発表されています。
現状できることは試合の状況、今後の見通しをスポンサー企業と共有することです。 企業側も本業で大変な事態になっていることが想定され、スポーツどころではないかもしれない。
接触が控えられている現状では、再開時にできるタイアップ企画や展開、販売促進活動などをアイディアとして持っておくことが必要となるだろう。
今後の対応
刻々と変わるコロナウイルスの対応。
世界中のすべての方が不安になり、日本でも感染スピードは再び増している。
いま、すぐに何かの手をうつことは難しいだろう。
人と人と交わるイベントは必要かもしれないけれど、今はその時期ではない。
会社のキャッシュを維持しながら、しかるべき再開のタイミングに向けて、多様なシュミレーションを繰り返しながら、この状況を乗り越えるしかない。
もう一度スポーツチームのスポンサーメリットについて考えてみる時期でもある。
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