こんな方におすすめ
- スポンサー契約書の作り方を知りたい方
- スポンサー契約書の雛形を探している方
スポンサー契約書の作成方法に関して解説していきましょう。
スポンサー契約書の注意すべき3つのポイント
注意すべき点
- スポンサーとの合意事項を細かく規定する
- 不可抗力規定について考えておくこと
- 印紙税の取り扱い
スポンサー契約の合意事項を細かく規定すること
協賛メリットの提供部分は、なるべく具体的に規定をしておくこと。
スポーツのスポンサー契約のメリット提供は多岐にわたりやすい。
具体的な規定が必要
- ロゴの掲載サイズ
- ウエアへの掲載位置
- ウエアの種類(FPかGK選手か)
- ピッチ看板のサイズ・位置・試合数・試合予定日
- 選手の写真の使い方
- チケットの枚数と座席位置
- イベントへの選手の出演の注意事項
色々と細かく規定しておかないとシーズン途中で困ったことが発生します。
不可抗力規定について理解しておく
今回のコロナウイルス感染症の影響で、試合が開催できないままでいる。そして、試合が開催できないことによるスポンサー料返金の請求も実際におきている。
この際の取り扱いについて、不明確な部分はあるが、今後はこのようなリスクにも事前に対応できるようにしておきたい。
詳しくは「コロナでスポンサー料は払うのか」をご参照ください。
印紙の有無と金額について
契約書の作成後に困ってしまうのがこれ。
印紙って何?
- 印紙が必要なのか、不要なのか(契約金額による)
- 印紙はいくらなのか(契約金額による)
- 税込みと税抜きどっち(契約書への書き方による)
印紙の注意点は「スポンサー契約の印紙について」に書きました。
以上、3つのポイントは注意すべき点でしょう。
スポンサー契約書の実際
次に契約書の作成項目について解説します。
注意してほしいのは、企業とチームのスポンサー契約は内容がそれぞれバラバラであくまで基本のひな型である点。
詳しくは個別の内容を踏まえて、弁護士さんか行政書士さんに相談するのが最適かと思います。
契約書の構成項目
宣言
株式会社○○○(以下、甲という)と、チーム●●●(以下、乙という)は、下記のとおりパートナー契約を締結する。
目的
目的を規定します。
契約期間
契約期間を決めます。1年間の場合もあれば、複数年の場合もあります。
正式名称
「チーム●●●2020オフィシャルパートナー」とする。
協賛メリット
協賛メリットを詳しく列挙します。
チームとスポンサーの契約内容によって、この部分の記載が大きく変わります。
対価
甲は乙に対し、本契約に基づいて支払う対価は、1年間で金1100万円也(うち消費税額等100万円)とする。
報酬の支払方法
甲は、乙から各月末日までに提出を受けた請求書に関し、翌月末日までに乙指定の銀行口座に現金にて振り込むことで支払う。
なお、その際の振込手数料は、甲の負担とする。
法令の遵守
甲及び乙は、本契約に基づく業務を遂行するに当たっては、関連する法令を遵守するものとする。
反社会的勢力との取引排除
反社会的勢力との取引排除を規定します。
不可抗力条項
不可抗力条項の規定をします。
今回の新型コロナウイルスの影響などここに記しておけばよろしいでしょう。
秘密保持
甲又は乙は、本契約期間中または期間満了後を問わず、本業務に関して知り得た秘密を第三者に漏洩してはならず、また本業務の遂行以外の目的に使用してはならない。
契約の解除
契約書解除する条件を記載します。
損害賠償の請求
甲又は乙は、本契約に違反し、相手方に損害を与えた場合には、相手方に対しその損害を賠償しなければならない。
裁判管轄
本契約に関する一切の争訟は、○○地方裁判所を第一審の専属管轄裁判所とする。
信義則
本契約に定めのない事項又は本契約条項の解釈上の疑義については、甲・乙協議の上、これを解決する。
以上、本契約締結の証として本書 2 通を作成し、甲乙記名捺印の上各1通を保有する。
2020年●月●日
甲
住所
氏名 株式会社○○○○
代表取締役 AAAAAAA
乙
住所
氏名 チーム●●●●
代表取締役 BBBBBBB
契約書の条項の内容は、個別具体的事情を踏まえた上で書き分ける必要があります。