スポンサー 報告書

スポンサー獲得

スポンサー報告書はきっちり大切に

スポンサー契約が終了する際には、スポンサー報告書を企業に提出します。

今回はスポンサー報告書について、その作成方法をご案内します。

スポンサー報告書の内容はもちろん変化する

今回はスポンサー企業に対する報告書を検討してみるが、自治体向けの報告書や、サッカー協会向け、メディア向け、など報告する相手によって、報告書の内容はもちろんだが変わってくる。

今回はスポンサー企業の報告書だが、厳密に言うと、企業のスポンサーに求めるニーズによっても、報告書の内容は変化させなければならない。

※スポンサー企業の典型的なニーズ分類については「スポンサー メリット 企業が期待する7つのこと」を参照

例えば、地域の子どもの育成を求めてスポンサーとして応援してくれる企業には、子どものサッカー教室やスクール、地域のイベント活動の実績などを中心に報告書を作成して、いかにこのチームが地域の子どもにとって重要な役割を果たしているかを訴えなくてはならない

企業の商品の販売促進を目的にスポンサー契約をしている企業への報告書には、その商品の販売実績を中心に報告書を展開していく。万一、スポンサー金額に対して販売実績が足りないと感じるようなことであれば、その商品のメディアへの露出や試合会場での露出の頻度を計算して、もっとも効果があるように数字で示さなくてはならない。

私自身は、企業の商品の販売促進のみを目的として、スポンサー契約をした場合は、スタジアムで販売できる食事やドリンクを除いては、相当のスポンサー料に匹敵する販売量を達成することは難しいと感じているので、先に、販売金額以外の部分でスポンサー企業が満足する数字を作り出す必要があって、それはシーズン開幕からじっくり考えて、準備をしておく必要がある。

共通して使用できる報告書をつくる

スポンサー企業の目的ごとに報告書を作成する必要があると書いたが、J2以下のチームの営業スタッフは一人で100社くらいを担当しているだろうから、もちろんそんな時間もない。

だからある程度、どの企業でも共通で使用できる報告書をしっかり作っておいて、ユニフォームスポンサーや重要なスポンサーには、1枚や2枚をプラスしてその企業だけの報告ページを作成する必要がある。

報告書に外せないテーマとは

では報告書に必ず必要な項目とは何なのか。

1.チームの順位 推移

2.観客数、ファンクラブ数

3.スポンサー企業の数

4.スクール、イベント実績、地域貢献活動

5.メインのイベントやホットニュース

6.ビジョンの達成度、見通し

7.企業ごとの露出写真、掲示写真

以上。

1はスポーツは勝負の世界。勝ったか負けたかの世界だから、チームの順位やその順位に対するクラブとしての考え、その順位に対する今後の対応方法について説明していく。

2はスポンサー企業が最も気にする数字かもしれない。観客は人気のバロメーター。広告は観客が多いところに掲出するという基本的な考えによる。

3は私の場合は、企業名のすべて出していく。規模の大きな企業がスポンサー契約として応援している事実は他の企業に安心感を与える。新規の企業の提案の際にも、必ず現状のスポンサー企業リストは持参しよう。
逆に、ライバル同士の企業の一方がスポンサー企業で、一方にスポンサー契約の営業に行く際は、あえてリストを見せなかったり、まったく異なるスポンサーカテゴリーを提案する必要がある。

4は地域貢献活動、子どもに対しての貢献度。観客数が少なく、スポンサーも少ない発展途上のスポンサー企業は、しっかりとこの地域活動を実施していくことで、スポンサー契約を継続できる可能性が高まる。

5は年間の中で一番力を入れた試合やイベントなどホットな印象的なニュースを入れよう

6はスポンサー企業にもう一度クラブのビジョンを認識してもらうために。発展途上クラブは毎年自信をもって報告できる数字を示せないかもしれないが、そんな中でもビジョンを示し、その階段の途中であることを説明していく。

7はスポンサー企業が確認するために作成する。スポンサー契約は請負契約だから、契約書に示された内容について、しっかりと履行したことを証明するために企業に提供する。

以上のことがスポンサー企業への報告書に最低限書き込む内容となります。

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