こんな方におすすめ
- 企業がスポンサーになるメリットが分からない
- スポンサーを獲得するためにメリットを提供したい
スポンサー企業がスポーツチームや選手に対して、何を期待しているのでしょうか。
このことを理解していないと、継続的に協賛を得ることが難しくなります。
スポーツチームと企業の目的が一致するように、理解しましょう!
Contents
会社や商品をもっと宣伝したい
会社の認知度を上げる(もっと会社を知ってほしい)
設立間もない会社や、社名変更した会社など、会社の名前をもっと世間に知ってほしいという理由でスポンサーとなる企業がある。
会社の認知度を上げることが目的なので、スタジアムに企業名が入った看板を設置したり、ウエアに広告を掲出したり、注目度の高い場所に社名を掲示することで目的を達成しようとします。
この場合、露出がメインの目的となり、テレビ、ネット、新聞などの各種媒体のCM・広告と競合します。
スモールチームの場合、テレビや新聞に広告効果で勝つことは困難で、メリットをいくつか組み合わせ提案する必要があります。
ユニフォーム・ウエア広告
ピッチ看板・バナー
スタジアムネーミングライツ
会社の好感度を向上(企業イメージを高めたい)
スポーツ選手の一生懸命勝利に向かって戦う姿は、企業イメージとリンクし、会社の好感度を上げる。
また、スポーツ大会やスポーツチームへの協賛を継続している会社は自然とイメージが向上する。
チームを継続的に応援することで、企業もチームのサポーターから応援されるようになる。
選手を利用した企業広告・CM
継続的なスポンサードが企業イメージを向上させる
ココに注意
商品の売上増加(新商品をもっと販売したい)
商品名を表示させるパターン。
新商品の発売に合わせて、事前に看板を交換したり、スタジアムで商品チラシやサンプルを配布したり、商品の売り上げを向上させる施策の一部となる。
商品の新発売を予定している企業の情報を獲得し、スポンサーセールスをかけていく。
冠協賛試合「●●(商品名)プレゼンツ」
スタジアムでの商品サンプルの配布
選手を使った商品宣伝
社員を雇用したり、社員を喜ばせたい
社員の福利厚生(社員や家族がもっと幸せに)
企業の社長とすれば、スポンサーをすることで社内や社員から喜んでもらうことが一番。
「なんで給与上がらないのに、あのチームのスポンサーするのか」なんて社員が言い出したら大変な事態。
試合に招待したり、スポーツ教室に社員の子供を参加させたり、社員を喜ばせることが社長にとってもチームにとっても重要です。
スポーツ好きの社員なら、この会社に入ってよかったと感謝することだろう。
スポンサー企業を訪問し、チームトレーナーが社員に健康教室を実践したりするのもOKだ。
冠協賛試合「●●(商品名)プレゼンツ」
試合やスポーツ教室への社員の招待
企業イベント・祭りに選手が参加する
ポイント
主力スポンサーにはチームの顔である選手が参加してサポートを継続してもらおう
雇用対策(優秀な社員を獲得したい)
上記の企業の知名度・イメージを向上させることと通じる部分があるが、社名が認知され、企業イメージが向上してくれれば、入社を希望する社員が増える。
人材獲得は企業の大きな問題のひとつだ。
ボランティア活動や調査活動で大学生との接点の多いスポーツチームは、この点も売りにしてスポンサー獲得を目指したい。
就職セミナー等での協賛の紹介
ボランティアに参加している優秀な学生の採用
まちや地域を元気にしたい
企業の社会活動の一環(まちがもっと元気になるように)
まちで活動する企業は、どんな形でもまちに貢献したいと考えていることが多い。
ボランティア活動や清掃活動で企業の社会的責任(CSR)活動を実践する企業もあるが、スポーツチーム、選手への応援・協賛もまちづくりの活動になりうる。
地域内に本社や営業所がある企業は、その地域を元気にしたいと思う気持ちがある。
その思いをスポーツチームや選手に託し、地域の住民の元気づけと、地域からの発信を望んでいる。
地域のつながりを増やしたい
スポンサー企業が増えてくると、チームのスポンサーになり、コミュニティに入ることがメリットに感じる企業も増えてくる。
スポンサー企業にはその地域を代表する企業や経営者も入ってくるので、その企業とつながりたい、まずは知り合いになりたいというニーズも増えていく。
一定以上の企業が応援してくれるようになれば、提案資料にも応援企業名を掲載することが新規で検討する企業の安心感にもつながり、契約率は一気にアップする。
ご参考
Jリーグ大宮アルディージャ・アルディージャビジネスクラブ
https://www.ardija.co.jp/partner/abc.html
スポンサー同士の親睦と交流をはかり、お互いのビジネスにも生かしている
まとめ
皆さんの現状と合わせて、いかがでしたか?
企業がスポーツに求めるメリットは決して一つではありません。
企業がスポーツに求めることはさまざまで、じっくり話をお伺いして初めてわかるケースもあるから、上記の7つのテーマは常に頭に入れて、その場の会話の中で、提案を変えていくこともスポンサー獲得のためには必要なスキルだと思います。